北折一ブログ

2018年09月04日

「好きなことわざ」


いつも長文ばっかなんで、たまには短いのもいいかなと。
好きなことわざは、たくさんありますが、
ぼくの中のダントツ1位は、
「短気は損気」です。
意味そのものは別に何とも思いませんが、「姿かたち」が大好きなのです。
だってね、最後の「気」は、とりあえずただくっつけただけなんですよ。
本来ならば、「短気は損」。でもそれだと、ふつーすぎて耳にも頭にも残らない。
で、「気」。少しも何にも意味はなく、語感のリズムのためだけに、「気」。
「損気などという日本語はない」と、叱られちゃいそうなのに。
でも、そしたら一躍、国民的大ヒット!!
「言葉の持つ力は、意味だけじゃないんだ」ということ、
「正しいだけが正解じゃないんだ」ということを、
こうまできれいに一発でわからせてくれる事例が、他にあるでしょうか。
「響き」。
素晴らしいですね。「タンキはソンキ」。日本人の大好きな7字だしね。
めっちゃ学ばせてもらって、その応用をいろんなところに使いまくってます、ぼく。
もちろん、伝えたいことを伝えるための小道具として。
そして、つい意味だけで考えてしまうのを戒めるための、一種の呪文のようにも。

ね、いいことわざでしょ。


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2018年08月27日

「おかしくないすか?JR東海の感覚」


一部の人はご存知だと思いますが、ぼく、「消費生活アドバイザー」の有資格者だったりします。
経済産業大臣認定資格の。
「企業と消費者をつなぐパイプ役」と説明される資格で、消費者に寄り添った商品やサービスが提供されるため、あるいは消費者被害を防ぐためのアドバイスなんかをする資格です。
昨日、新幹線の新横浜駅に、下の子を迎えに行った際のことです。
町田からICカードで302円の新横浜まで乗って、そこで新幹線ホームに入るための入場券を購入すると、なんと、勝手に「切符を買って乗車した」とみなされて、310円請求されます。

おかしくないすか?

駅員に聞いてみると、「この券売機はJR東海のものだから」という意味不明な回答。
後で調べたら、消費税が8%に上がった際(もう4年前の話)に、
JR東日本は「ICカードは1円単位、切符は10円単位」
JR東海は「ICカードだろうが切符だろうが10円単位」で運賃を設定したんだそうで。
でも、ぼくは間違いなく「JR東日本の電車」に、「切符ではなくICカードで」乗車しました。
たまたま新幹線のホームに用事があるという事情で、勝手に8円余分に取られるって、
おかしくないですか?
その8円は、乗ってもいないJR東海の懐に入るってことですよね。東海の券売機だからという理由で。もちろん、JR東海の敷地に入るための入場券は140円だから140円で購入しましたが、148円で入場させられたってことになりますよね。
もしもその8円が、JR東日本に入るとしたら、ぼく切符は使ってないんだから、東日本が取ってはいけないお金を取ってることですよね?
おかしいでしょーが、という話をしていたら、上司という方が来られました。
出ましたよ。言葉使いは丁寧でしたが、
「その辺のことは、約款に書いてありますから」が。
あの、悪名高き「約款を読まない方が悪い」攻撃ですね。
誰が、町田から新横浜にスイカで行くのに、約款読みますか?
JR東海の入場券販売機は、使用するにあたって約款を読んだ方がよいってことですか?
でも、それがJR東海の考え方ってことのようです。
いろいろ話していたら、こうもおっしゃいました。
人のいる窓口に並べば、302円だったんですって。
それを今ここで言いますか?
てことは、8円は「入場券販売機の使用料」だったってことになるじゃないですか。
いや、もちろんJRのルール上は、この運用で問題の無いことは理解はしますよ。
券売機の性質上、コイン投入口に1円単位で投入されたりした日にゃトラブルも多かろうからやめとこうという判断だったことも理解してますよ。
ただ、それは、「消費者者感覚」とはものすごくずれている。
消費者感覚としては、「この8円は、入場券販売機の使用料でしかなく、カードで乗車し終わった人から後から徴収するのはおかしいお金だと思う」、ということを、2人の駅員さんは少しも理解されないご様子でした。
だって、今どき駅外の自販機だって、スイカからふつーに引き落とせるんですよ。
「俺はJR東海の機械なんだから、東日本にカードで乗ろうが関係ねえ。引き落としなんてしたくねえから切符の額で払え」ってねえ。
事情の分かる人なら、「でも自販機に表示出たでしょ?」とおっしゃるかもしれません。
確かに出ました。こーゆーのが。
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予想もしてないタイミングでこの文字が出て、何を言ってるかがわかる人、どれだけいるんですか?
券売機って、ただでさえお金やカード取り出すのにもたつくと後ろから舌打ちされそうで、焦りながら使うものですよ。該当する人?しない人? え? え? でしょ。旅行の継続? え?
とにかくこっちは入場券が欲しいだけなんで、「取り消し」てる場合じゃないわけです。こんな意味不明なものが出ても。で、なんだかわからないままいったん確認ボタンを押しちゃった人は、そのあとにもう一枚確認ボタンを押せという表示が出たら、誰だって押しちまいますぜ。ここまで来て取り消してる場合じゃないんだから。
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そしたら、「8円余分に取られることを自らの意志で合意した」ことになっちゃってるという、めちゃ「卑怯なやり方」ですよ、消費者感覚的に言えば。
そもそも、そんなことが起きるなんて、少しも予想しないで並んでるんだから。140円の入場券が欲しいだけなんだから。てゆーか、入場券のためだけに人のいるところに並ぶのは不合理だと考えるのは、日本人ほぼ全員の消費者感覚じゃないでしょうか?

仮に、ここにデカデカと、「この券売機は、機械の都合上、あなたがカードで302円で乗車したかどうかにかかわらず、310円徴収します。人のいる窓口ならば302円です。取り消しますか?」と、見やすい大きな文字で表示されるならば、「え、そーなの?」と理解ができて、
「じゃあやめるか」なり「また並び直すのもいやだから、8円くらいなら、まいっか」で払うなり、ちゃんと判断もできましょう。もちろんぼくは、「8円くらいなら、まいっか」派です。
が、なし崩し的に、金が余分にかかるのかどうかも一切告げられぬまま(そもそも端数の2円が10円に切り上げられるのも、一般的な感覚ではない)、徴収される。
「余分にかかるって、別にわざわざ言わなくったって、約款に書いてあるんだから、知らない方がおかしいだろ」な感じじゃないですか、この表示。「それが俺のやり方だけど、文句ある?」的な。
それは、消費生活アドバイザー的には、「おかしい」と思わなければならない感覚だと思うのです。
たとえ8円であっても。だから、黙って忘れれば済むのに、こーなりました。
この感覚、まちがってますか? (あくまでも消費者感覚の話です。)

人数としては、そもそも302円と310円の徴収額の違いに気づかぬままの人が多いでしょう。でもだとするとなおのこと、無知・無頓着(約款読まない)に付け込んだ、悪どいことしてるようにさえ感じてしまいます。
もちろんICカードは、ICカードで自動改札から入り自動改札を出るからこその1円単位だという言い分自体に難くせをつけてるわけではありません。ただね。そもそも、10円単位の切り上げって、8%の端数がいちいちたいへんだからと、「実質値上げになっちゃって悪いんだけど、切り上げでもいいかなー?いいよね、四捨五入ってのもなんだから」というのが国交省で認可されただけで、「適正」なのはカードの額ですからね。
なんか昨日の駅員さんの口ぶりは、手間のかからないカード利用者へのメリットとしてそうしてあげてるだけで、機械は高く徴収して当たり前風な言い方にも感じました。その感覚もおかしいし。
「文句があるならそれを認可した国交省へどうぞ」って感じで。「入場券を機械で買おうとした時点で、その前に乗った路線の運賃を余分に徴収するのは、国民の合意をすでに得ている」的な言い方でもありました。どう思われますか、みなさん。
(ちなみに、ぼくは入場券を券売機で購入する際に10円単位で140円に値上げされたことには同意をしてたということです。意識してませんでしたが。)

あの。
ここからは、個人の体験に基づく個人の感想としてのグチでしかないんですけど…。
真面目に働いてる多くの社員さんにはたいへん申し訳ないですが、鉄道関係の対応でいやな感じがするのって、いつも必ずJR東海です。例外なく。
仕事上、ホント全国の鉄道によく乗りますが、東北新幹線も北陸新幹線も九州新幹線も、次また同じ人に会ったら、「先日はありがとございました!」と言いたくなるような、素晴らしい対応でした。こちらの落ち度に対してさえも。なのに、なぜか東海だけは、社員風土が違うのか、育て方が違うのか、なんなんでしょうかねえ。「たまたま」でしかないとわかってますが、「何度も」感じてますから。
念のため言いますが、昨日のご担当者の態度や口ぶりそのものは悪かったわけではありません。上司もまじめそうではありました。が、終始「正しいのは私たちで、あなたが勝手に人のいる窓口に並ばなかったのは、私には関係ないですね。上に上げろと言うなら上げますけど?」が根底に流れていて、「お客様の満足度をどうしたら上げられるだろうか」という思いは「少っっっしも感じられなかった」ということです。
それさえ感じられてれば、時間をかけてこんな長々書く必要もなかったのに。
消費者感覚ってそーゆーものだと思います。
みなさんはどう思われますか?


あ。そー言えばNHKも今の会長の2代前の人はJR東海出身でしたね。直接会って話したことはないけれど、見るからに印象のよろしくないお方でしたもんねえ。テレビに映さない方がいいレベルの。
そゆこと???


追記:たった今、その上司(お名前を公表してもよいとのことでしたが、控えます)さんから電話をいただき、JR東海からの「正式な回答」をいただきました。
「券売機はJR東海のものだが、料金制度はJR東日本のものなので、そちらで聞いていただくしかない」
とのことでした。
ご立派!
以外の言葉を探すのが難しいレベルです。さすがに東海道新幹線を持ってる人は違うねえ、な感じで。
JR東海の職員は全員、別のJRで研修を受けることを希望します。

posted by kitaori at 10:53| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記

2018年07月09日

「カスタマイズ」

その日のお仕事は、早朝5:07の電車に乗ってさえも、研修会場近くの駅には10:18にしか着けない、兵庫県の山間部。研修開始が11:10だから、めちゃくちゃ危険なのです。
ダイヤが少しでも乱れたらアウト。寝過ごして乗り換えに失敗でもしたら完全にアウト。
移動中も怖くて眠ることができません。
ぼく通常は、1時間以上前に会場に入るのですが、今回の会場はすでに付随行事が始まっていて、パソコンとプロジェクターの接続テストもできない、恐ろしくバタバタの状況。
あ〜あ。こんな日に限ってねえ、深夜3:00にキックオフなんですよねー、ベルギー戦。
90分にハーフタイム15分足したら、アディショナルタイムがまったくなくても4:45。やばいじゃないですか!!電車は5:07だもん。アディショナルは前後半ともほぼ5分だし。
もちろん全部しっかり見ましたよ。日本男児ですから。試合終了の笛を聞いて、選手がへたりこんだ瞬間にテレビ消して家を出ましたが、あれがもし延長・PKだったら、ヤバかったですね。マジ遅刻するところでした。
で、その状況で、現地の駅に着いたら、駅舎の前にいるんですよ。やばいヤツが。
こんな怖いヤツが、将棋さしてる。
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まあ民俗学者の柳田國男の生家のある町ですからね。
「一緒に将棋指して撮るのがいいんですよ」と、お迎えのご担当者が2Sの写真も撮ってくれました。
でもぼく、じつはこいつの存在を事前に知っていました。

相手の心に届くプレゼンをするには、相手の心が、「何でもいいから動く」ことが、大切。
それには、「カスタマイズ」がめっちゃ簡単に使えるワザです。
すなわち、オーダーメイドで「あなたのためだけに!」、事前に手間ひまかけて「ご準備しときました」ですね。
ぼくは住民向けの講演会では、必ず何かしらやります。町名をもじったダジャレの時もあれば、町民の健康診断の結果データを分析したもののことも。
いずれにしても、口先だけではなく、ちゃんとスライドに作り込んでおくのがミソです。
でも、研修の時にはあまりしません。そもそも内容が、相手の仕事内容に合わせてめっちゃ毎回カスタマイズしてますから。
今回は保健師さん向けの研修会だったので、普段ならしないところなのですが、「スライドの作り方のコツを是非!」という強いリクエストがありましたので、ちょっとした出来心で用意してたんですよ。
こーゆーの(もう古くなった、PPAPをもじったやつですね)。
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そう、
「地元民ならみんな知ってる何か」を、「画像検索してぶっこむ」。
これが最も手っ取り早く、相手の心を掴みますからね。この怖すぎるカッパの存在は、とっくのとうに調べがついてるんですよ。(※画像は著作権で保護されている場合があります。)
でも、駅で将棋さしてることは見落としてました。
やや悔しい。
そして、会場に着いてすぐにはプロジェクターのチェックができないもどかしさ。
さらに言えば、事前に準備しといたPPUPのスライドが出て来るのは、予定では、昼休みを挟んだ、14:34頃。タイミング的には遅くて、ちょっともったいない。
こーゆー気持ちが一時に渦巻くと、めっちゃ考えるんですよ、ぼく。
最後の最後まで、少しでもいい方法は無いかと考える習慣を、「ためしてガッテン」の制作を続ける中で、志の輔さんから激しく学びましたからね。
それで作ったのが、このスライド。
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始まって69枚目。
午前の部に2つあるヤマ場のうちの、でかい方のヤマ場に合わせて。
「健康教育にあたっては、もっと演出家的な発想を加えるべきだ」、と冒頭でぶちかまして、そうした方がいい理由とそのやり方を具体的に解説し、さらには、「ぼく自身は住民向けにこんな話し方をしている」という実例を再現していくという流れの中で、
「ほらね。思いっきり説教臭い話も、タイミングを周到に計算して、『説教聞きたいモード』さえできていれば、めちゃ相手に響くんですよ」という話まで運んできて、「おおおお〜、なるほどすごいわ〜。プロはそこまで考えて構成してるのね〜」と、感心していただいたタイミング。
「でも私たちシロートには、なかなかそこまでは難しいかもな」…と思い始めるまさにその瞬間を見計らって、「で、どうしたら、そんな話の組み立てを思いつくことができるのか。方法があります。それは、これです。」とまで振ったタイミングで、ドーン!!と出て来る。
もちろん、「これさっき駅前で写した写真で」みたいな野暮なことは絶対に言いません。
地元民なら見慣れたキャラクターとともにそこに映し出された人物が、今目の前でマイク持ってしゃべってるのと同じ人物である、と気づくまでに一瞬のタイムラグがあったあと、「ええ〜?」「ええ〜!!」という声がたくさん上がりました。
そりゃ驚いて当り前ですね。
ぼくが駅に着いたのが10時18分。この写真が撮られたのが、10時21分35秒。そこから車で数分走って、10時半頃会場に入り、とりあえずお茶が出たり町長や課長と挨拶したり。で、11時にようやくパソコンのセッティングが始まって、11時10分のしゃべり始めまで、ず〜っとバタバタしてるのを、小さな会合だからみんなが知ってますからね。
「え、なんで?いつの間に???しかも、演技までしてるし!!」というのが、絶妙過ぎる時間帯に、絶妙過ぎる内容と文字で出てきますからね。
ここで大事なことは、これはぼくがプロだからできたのではなくて、
「考えたから」できた、ということです。
まあね、必死でしたもん。どこでどう使うのが一番いいだろうか!?!? ただ見せるだけじゃなくて意味を加えないと薄っぺらくなっちゃうし、どうしよう!?!? を、ああでもないこうでもないとスライドを見直し見直し、時間のない中、もんのすごく考えましたもん。

ちなみに、少し手の込んだこともしてあるんですよ。よく見ると、画面右上に小さく1158と書いてあるでしょ。
「あ、すみません。ちょっとここで残念なお知らせがありまして…。ここに小さく1158と書いてあるのは、11時58分にはここを通過しないと間に合わない、ということで…」という話をします。するとみんな一斉に時計を見て、「え、もう12時17分じゃん、全然間に合ってないし!」と、誰もが思います。
もちろん最初から計算ずくで、予定としては12:16通過だったのが、1分遅れくらいの感じ。
なんでそんな意味不明の演出が入るのか。
ネタバレになっちゃうからどうしよっかな。
まあちょっとだけ書いちゃいましょう。経験者の方は、「ああ、あれね!」とわかりますね。
「時間があればこの話をしようかとも思ってたんですけど…」と運んで、「休憩までの時間が2〜3分くらい伸びちゃうくらいだったら聴きたい人が多ければやりますけど、どうされますか?」と、聴講者の皆さんに尋ねるワケですね。するとかならず、めっちゃ大きくうなずいたり手を挙げたり拍手しちゃったりが起こります。
つまり、会場全体が「聞きたいモード」でぶわ〜〜〜っと覆われるわけですね。
まあそんなようなやり方が、「演出家的発想法」というわけです。
もちろんこの数字も、スタート時間やスライドの順番、お客さんのタイプや疲労具合予想などに鑑みて、毎回毎回カスタマイズしてますよ〜。
ぼくの場合、「プレゼンのやり方」をプレゼンしてますから、自分のプレゼンがイマイチだったら、「一発退場」どころか、永久追放です。「受け手の心理状況をよく読み、それをうまくコントロールするように構成を熟考して発信すべきである」とまで言い切ってますので、自分自身がそのお手本を示さなかったら、アウトですからね。そのプレッシャーは、人知れず巨大なのです。
だから、ホント言うと、完徹のベルギー戦の直後でも、心配なのは電車を寝過ごすことではありません。はるかに怖いのは、パソコン睨んでて乗り過ごすことだったりするのです。
事実、過去何回か、やらかしてます。
会場に1時間以上前に入るスケジュールにしてるのは、
もしもやらかしちゃっても何とか間に合うようにするため、だったりもするのです。


posted by kitaori at 23:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記