北折一ブログ

2015年12月08日

奇跡の町


つい3週間前のことが3カ月も前に感じられるほどぎっしりの11月が終わりました。
締めのお仕事は三重県の世界遺産の町、紀北町。
いいとこですねー。
松島にも似た、海と島々のコントラスト。
奇跡の汽水湖の絶品の〇〇は、ホント驚きの味!
(…食べものの写真を撮る習慣が無いのでお見せできませんが。)
役場の方々が、日曜なのにあちこち連れてってくださいました。
熊野古道もよかったけど、「奇跡の川」もうれしかったですねー。
写真は子供たちに大人気の「天然のウオータースライダー」。
なんで奇跡の川なのかは、ぜひ「銚子川」で画像検索してくださいねー。
2015112912590000.jpg
もちろんお仕事も頑張りました。日曜日は町民の皆さま向けの健康講座。
町長さんがおもしろい人で、健康推進のキャッチコピーをみずから発案して推進中です。それが、「ちょい減らし・プラス10」。
余分なカロリーや塩分を、どれくらい抑えましょうとかではなく、ちょい減らし。いいですねー。ぼくが「計るだけダイエット」を通じて言い続けてきたことと全く同じスタンスなので、絶賛させていただきました。
そして、プラス10は、「あと10分動こうよ」です。「1週間に何METs」とかよりも、はるかに実践的でよいですね。
関係者によると、町長、正月休み明けにいきなり言い出したんだとか。
いいですねー。「君たち、なんとかしろ」じゃなく正月休みもご自分で考えてたところが、素晴らしいです。

そして、月曜日は役場の職員の方たち向け研修を、2.5時間×2本。
じつは、こーゆー形でのご依頼、ほんとうれしいというかありがたいです。交通費も移動時間ももったいないので、せっかく呼んでいただけるなら、可能な限り北折のエキスを搾りきって味わい尽くしていただきたいと、いつも思っているのです。時間も長い方がうれしいし。
もともとテーマは「職員の健康づくりだけで」だったのですが、ご担当者の制止を振り切って、「役場職員のためのプレゼン講座」を勝手にミックスして、5時間猛烈な勢いで語り続けました。
なんとですねえ。全職員の60%もの方々が聴いてくださいました。
これ、すご過ぎる数字です。外勤やどうしても時間の都合のつかない仕事も山ほどあるのに、長時間の講座を6割もが!!もちろん、この役場での過去最高記録(普段の倍)ですって。
ミックスだったので、構成も難しかったのですが、終了後に「プレゼンの話が聴けてよかったです」と、わざわざ担当者のところに言いに来てくれる人もいたばかりか、終了直後にいったん職場に戻って追いかけてきて自分たちの作ったチラシやらパワポについてみてほしいという人たちも。やっぱりやってよかった〜。

泊まった宿もよくってね。合併したのに人口1万7千人の、面積の9割が森林の小さな町の民宿なのに、日本酒を20種近くも置いてるんですよー。大きな観光地のかなりいいホテルでもなかなかないしょ。
三重のお酒を堪能して、翌日は宿のおじいさんの船で釣りを楽しんで帰りました。2015120106310000.jpg

世界遺産の町なのに、よく見ないと玄関口の駅でさえ、それに気づきにくいほどの奥ゆかしさ。その熊野古道の周りさえも少しも何にもないですから。
さびれていると言えばそうなのですが、けばけばしく商業化されてない価値が、心に静かに沁みるものがありました。その静かさも、奇跡な感じ。
世界遺産の道ではあるのですが、最近も大雨で国道が通行止めになった時なんかは、
地元の人たちの生活道路として、みんなふつーに歩いて山越えしてたんだとか。
そんな話を聞きながらの森林浴。
よい旅でした。2015112913250000.jpg

でね。ホントよい町だなーと思ったのが。。。
仕事の翌日の、単なる釣り帰りのぼくを、なんと4人もお見送りに来てくれたんですよ〜。でかいクーラーボックスと竿入れに、なぜかスーツケースを持った、意味不明の人物を見送る役場職員たち。
ほぼ無人駅のような改札に並んで手を振ってくれる光景、あまりにこっぱずかしくて写メ撮るのを忘れちまいましたぜ、な感動でしたが、ななななんと。
もっとすごい出来事が。
学校行事と重なって駅に来られなかったという保健師さんが、必死で自転車こいで、出発直後の鉄橋のところまで、見送りに来てくれたんですよ〜!!!
もう、奇跡の青春ドラマじゃないですか〜。女学生みたいじゃないですか〜。
なんで見つけてこっちも窓開けて手を振らなかったのか!!!
と、後でメールで知って、激しく悶絶…ではありましたが、
そーいえば。。。特急ワイドビューは、窓、開かないんですよねー(/_;)。
しかもまあ、青春ドラマとは程遠い、ただの釣りのオヤジですからねー(/_;)(;´Д`)。
posted by kitaori at 14:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 罪滅ぼし、ツアー記

2015年10月11日

北海道・爆弾ツアー

10月の第一週は、1年前から日程が決まっていた、北海道紅葉満喫ツアー。
日本禁煙科学会が主催する禁煙アドバイザー養成講座in札幌の「ついで旅」です。
去年行ったときに、「一週間早かったですねえ」ということで設定された、
まさにその日が、爆弾低気圧の直撃日!!
欠航を避けるため半日ずらして、かなりの揺れの中なんとか着陸。
3cbe49[1].jpg
強風にあおられながらのドライブで、今年も然別(しかりべつ)湖畔の温泉ホテルに泊まりました。
被災された方々にお見舞い申し上げながらで恐縮なのですが、
おかげさまで、本当に堪能させていただきました。
たまらん美しさのものを見てしまったのです。
音の無い音楽が聞こえる体験は、20代の終わりにアラスカで、
爆発的なまでのオーロラのダンスを見た時以来かも。

然別湖畔は、建物が一か所にかたまっていて、湖方面にはいっさい灯りがありません。
低気圧が、大量のちぎれ雲をすごい勢いで流してくれるおかげで、
幾度となく月の入りと月の出が繰り返され、そのたびに漆黒と銀の光が入り乱れる。
スーパームーンのちょい後ですからねえ、強いんですよ、明るさが。
ガラケーの写真に拙い言葉では、ぼくの見たものの何百万分の一しかお伝えできませんが、ずっと浸っていたい時間。
ぼくの顔も月に照らされて、って、そんなのはどーでもいいですね。すみません。
その月が照らしてたものがね。
「風」なんですよ。
12096486_1643481865907651_8093127501841937163_n[1].jpg
ひゅあああ〜〜っ ひゅひゅひゅひゅ〜っ とか何とかの擬態語ではまったく表せない、
姿も無いのに自由自在に姿を変える、決して見えないはずの、
「風の姿」そのものがね、
湖面を走るんですよ。
銀の破片を散り散りに揺らしまくって。
12144917_1643481879240983_3018284636494023972_n[1].jpg
しかも、流れる雲が光を遮り遮りだから、湖面も明転と暗転を繰り返す。
風の姿も見えたり見えなかったり。走る方向も縦横無尽。
見たことないでしょ、月が見せてくれる風。うらやまちゃんでしょ。
しかもねー。
それを露天風呂から見てたんですよ。
霜も降りようかという季節のね、冷たい空気がね、
低気圧の風で、火照った肌を心地よく刺激するワケです。うらやまちゃんでしょ〜〜!!
ずうっと浸ってたい気持ち、わかっちゃうでしょ。

翌朝は翌朝で、お日さまが雲たち、そして湖面を次々といろんな色に染めるわけです。
そして、夜には月明かりとぼくとの間の、ごく一部の湖面しか見えてなかったことに、
今さらながらに気づくわけです。
12072796_1643482115907626_3131382205400391526_n[1].jpg
上空では一定方向ですが、下の方では周囲の森にぶつかって、
めちゃ複雑に変化してますからね、風くんたち。
単独の速いやつがシューっと切り裂いたかと思うと、集団のやつらが一斉に走ったり。
これがねえ、6階の部屋から手に取るように見えて。
すみませんね、見えもしないものを延々説明しちゃって。
感覚的に言うと、ジュラシックパークで中型の恐竜の群れが草原を一斉に走るシーンの空撮ショットから、恐竜だけをデリートしたイメージ。カッコいいっすよ〜、ほんとに。
すべて低気圧のおかげでした。
12141803_1643482192574285_6981902498161498288_n[1].jpg
ま、風のせいで、「くちびる山」の下唇は、今回は見られませんでしたけどね。
紅葉も少し遅れてた上に、色づきそうな葉っぱが強風で飛ばされちゃってて、少し寂しいものもありましたけどね。かわいいです、上くちびる山。
下唇も見たい方は検索どーぞ。
(ご自分の目で直に見たい方は、「然別湖畔ホテル風水」でーす。湖側の部屋を指定されることをお勧めします。)
12111953_1643482229240948_162146279436421137_n[1].jpg
そんなこんなを、学会理事長の高橋裕子先生と事務局長の三浦さんと3人で楽しんだ後、理事長自らの運転で一路、昭和新山へ。
まさか自分が昭和新山に行く日が来るとは、でしたが、これまた楽しめました。
地球好きですから。
おんもしろいですねえ。子どものころから、いつも同じような位置からの写真しか見てなかったんだなって、めちゃ実感しましたよ。
12109066_1643482589240912_3606563262385008438_n[1].jpg
そして、有珠山ロープウェイに洞爺湖、羊蹄山の遠景に、ホロホロ山のシャープな姿、支笏湖と恵庭岳を見て回って、とどめには登別温泉に浸かって温まり直して、夜は札幌大通公園で道内の物産を集めたオータムフェスタに、有名店のラーメンで〆。
翌朝は早く起きて、卸売り場外市場でカニちゃんたちを自宅に送って、ツアー完了!!
これでクマ牧場にも行ってたら、ホント、何しに北海道行ってたんだ!?!?ですね。

もちろん、お仕事は禁煙支援のための新しいスライドもたっぷり仕込んで、きっちり終えましたよーん。
posted by kitaori at 10:45| Comment(0) | TrackBack(0) | 罪滅ぼし、ツアー記

2015年10月05日

ななななんと、北九州編。


ちょっと前のお話です。
夏の終わりに行った、久しぶりの北九州。
養護教諭の先生向けの研修会だったのですが、
事前のメールのやり取りの時から心のこもったあたたかさを感じてました。
そしたらね。
なんと、参加者受付のところのホワイトボードに「ガッテン棒を1本ずつお取りください」と書いてあるんですよ〜。講演終了時に、みんなでガッテンガッテン!!するために、委員の人が一人で全員分作ってくださったんですって。2015082715420000.jpg
「棒」ってとこがまたなんとも。ほかに呼び方が…って、難しいすよね。「ガッテン札」ってのもなんだかなーだし。てなことは置いといて、この手づくり感がなんとも「心」を感じますねえ。
壮観でございました、おかげさまで。
2015082715390000.jpg
心のこもったおもてなし、で言えば終了直後のできごと。
片付けのバタバタの最中に皆さんの書いたアンケートを見させていただくのが、すごく大きな楽しみなのですが、このとき「はいっ」と渡されたものがね。
ななんと、初めての「形」だったんですよ〜、感涙モノの。
2015082716300000.jpg
いい表紙ですよね。「ぼくがそれを楽しみにしてるってことをわかっててくれてる感」が
ショワ〜ッ!!と出てます。たとえて言うならばバラエティ番組の中の再現VTR部分でリングケースを開けた瞬間に画面に加えてある画像効果のようなのが、効果音付きで出てる感じ。バラエティ見ない人向けに言えば、おじいさんがかぐや姫の入ってる竹を見つけた時の感じ、かな??
これを準備してるときに詰めてる心が、ふわ〜〜〜〜ッと包んでくれるんですよねー。
会場に穴あけパンチとリボン持参ですからねえ。

もちろん中に書いてある感想も、ホントそのために生きてるようなもんですからね、ひとつひとつがす〜っとぼくの心に入ってくる感じ。20150923.jpg
ぼくの場合、研修と言っても、何かを教え込むとかイケてない点を指摘するとかが目的ではなく、前向きに立ち向かう気持ちのサポートとそのための武器をお渡しするつもりでやってますので、それを受け取ってくれた方の心が見えるのは、本当にうれしいことなのです。その人その人が現場で味わうであろう喜びが、事前に伝わってくる感じで。
「一刻も早く子どもたちの前に立ちたいです」とかね、新しく考えついた作戦で、よりよい授業をしたい気持ちで居ても立っても居られない感じ。そんな先生に教えてもらったら、生徒だって幸せですよねえ。
それをこんな形で、ぼくにプレゼントされちゃうなんて!!

で、!! で、!!! で、!!!!!
さらにすごかったななななんとは、
そのあと懇親会で、ひとりの先生が出してくれたノートの束。
重かったでしょうにねえ、こんなに。2015082721100000.jpg
見ると表紙に小さな字で、「病気予防」と書いてある。
これはですねえ。90を超える大往生で亡くなったおじいちゃんの遺品なんだとか。
つい最近、片付け中にたまたまめくってたら、ガッテンの文字がそこかしこ。
ビデオを持ってなかったおじいちゃんが、オンエア中にせっせと書き写したノートだそうで。
その先生がまだ子どもだったころ、いろんな番組があるけどガッテンが一番だと、
ほらまた一冊書き終えたと、おじいちゃんがドヤ顔だったのを思い出したそうで。

もうね、涙無くしては見られません。何の懇親会だったかもどーでもよくなるほどで。
次々と出てくる達筆の断片メモ書きに、
あ、これはIディレクターだったな、これはTディレクターだ。構成がまとまらなくて大変だったとか、思いのほか反響がすごかったとか、当時の様子が手に取るように浮かんでくる。
そしてななななななななんと!!!
1995年、ガッテンが始まった年の11月のノートに、
まだただの一ディレクターだった頃のぼくが考えた「はい、テーマです」が!!
2015082721110000.jpg
「Sの悲劇、腰痛」2足歩行の負担を軽くした、人類の進化がもたらした、背骨のS字カーブ。
それに何らかの過度の負担や異常が生じて起こるのが腰痛、というのを薬師丸ひろ子の「Wの悲劇」のイメージを借りて放送したものです(まあもちろん腰痛の原因はそればっかじゃないんだけど)。

ガッテンの人が北九州に来る、というだけで、こんなにもハートウオーミングなことが起こっていいんか問題!!!
番組内で使用した、ガッテンならではの言い回しや説明の仕方は、その断片のメモ書きを見ただけでは、他の人にはほぼ解読不可能です。
そこにしたためられたおじいちゃんの言葉を世界で一番理解できるのは、ぼくですわ。世界のどこを探しても、このぼくを置いてほかにはどこにもおらんのですわ。
こんな方が世の中にはいらっしゃるから、ぼくたちは番組を作ってたわけで。
さまざまなことが去来する、北九州は黒崎の夜だったのでした。
ノートはまだまだ家にはたくさんあるんだそうで、泊りがけで解析したい気持ちでいっぱいになりましたねー。
あ。せっかくの素敵なメンバーだったのに、懇親会の写真一枚もないや。
ま、いつものことだけど。
かわりに、おじいちゃんが当時見たまんまの「Sの悲劇」載せときますね。
まだ山本アナウンサーだった頃のガッテンです。12047196_1640068426248995_5957777986086725727_n[1].jpg

posted by kitaori at 10:08| Comment(0) | TrackBack(0) | 罪滅ぼし、ツアー記