4年に一度。ワールドカップかオリンピックかというような、
「国際歯科大会」に呼んでいただきました。
まあすごいことすごいこと。
あのどでかい国際会議場・横浜パシフィコを、会議棟も展示ホールも全部使って、
講師だけで350人、さらに外国からの講師が50人という、ホントに国際な!!
日本中の歯科関係者が来ちゃったんじゃないかというほどの人の波が、
駅から、まさに波のように。あまりの熱気に圧倒されて、ぼくが撮った写真は、2日間でこれ1枚でした。(が、いろんな人にたくさん撮ってもらいました)
おかげさまで、全国にたくさんのお知り合いがおりまして、そんな中でもばったり出会う人なんかもいる幸せ感。集まる人集まる人の顔が、本当に輝いてるのが、びっしびしに伝わってくるんですよ。そんな人たちが、めっちゃあちこちで、「あ〜!!」と言いながら、お互いに指さしまくりの光景。つまり全国のあちこちで一緒に勉強会に参加した人たちとの再会だらけ、ということですね。真面目な頑張り屋さんたちの大集合でもあったワケです。
講座の聴講者だけで登録者約1万人、展示ブースは延べ約6万人だったそうです。
こんなでかいイベントなのに、取り仕切りを業者に丸投げ、ではなく、主催の出版社(クインテッセンス社)の社員さんたち一人一人の手作りな感じがすごく出ていて、「至らぬ点が多々…」とはおっしゃるのですが、なかなかにアットホームでもある会でした。
その「至らぬ点」と申し上げてよいのかどうか…。
こうした学会では、事前に抄録といって、しゃべる内容を短くまとめた文章を提出して一冊にまとめてもらうのですが、当日になって初めて!!
すげー失礼なことになっちゃってるのに気づいたのであります。
ぼく、事前に何にも知らされてなかったんですよ。ぼくの講座が、どんな並びの中で設けられてるのか、誰の後なのか、などなどの情報。
なんとなんと、同じ第5ホールのぼくの直前の講座タイトルが、
「人の心に響くプレゼン術」。って、それ!!マルかぶりどころか、普段ぼくがやってるのと同じじゃないですか!?!?聞いてないよ〜!!
しかも、絶対に、ぼくはワザとじゃないですからね。ホントのホントに知らなかったんですからね…めちゃ失礼な抄録になっちゃってたんですよー。
ぼくの文章に、「プレゼンの時代なのにうまく行かないのは、プレゼンを『スキル』だと思ってるからダメなんじゃないの?」的なことを書いといたら、なんとその「すぐ上」の先生の抄録が、「プレゼンは、スキルです」と思いっきり断言。
どっひゃああああじゃないですか〜。絶対にこの先生もぼくの文章も読んでおられるに決まってるのにい!!!わかってたら書き直したのにい!!!
まあね。
だからこそ、かな? 内容はまったくかぶらずに済んだのですけどね。完全に別分野のお話でしたので。顔を合わせないようこっそり会場入りして聞かせていただきましたが、「上の先生」は、「素晴らしいプレゼン」を目指してる人向けのお話。外国のプレゼン大会で優勝狙いたいなんておっしゃってる、すごく勉強家の歯医者さんでしたから。
ぼくはプレゼンについては誰からも学んだことのない、医療関係者でもない人ですから。
その分、「素晴らしくなくてもいいから思いを届けたい人向け」の話を、60分しかなかったので、ものすごい勢いでさせていただきました。
そう!60分しかないというのは、めっちゃ中途半端でたいへんなことなのですよ。ぼくの話は、スキルアップのための技法を話すフリして、「思いを届けるためには、『従来どおりの考え方』をやめてみましょーよ」という、考え方を変えていただくための精神論がメイン。技法については、「精神論がわかると使えるテク」をお伝えしてるのです。考え方を変えていただくには、それなりの時間と段取りが必要なので、60分はもんのすごくきついのです。(20分とか30分なら、あきらめもつくんですけどね。)
普段はスライド1枚当たり57.4秒くらいの計算なのですが、全然削ることができなくて、
1枚48.6秒という、マッハなスピードになっちゃいました。
そんな状況下だったのですが…。
上の先生の講座の最中に、ガマンができなくなって、スライドを1枚追加してしまいました。1枚当たりのスピードをさらに0.6秒速くしてまで入れたのは、プレゼンテーションの「定義」についてです。
「プレゼンの時代になって久しいのに、そもそも定義からして間違ってますからね。」
という大胆な発言とともに、辞書にかいてある定義、すなわち「提示・説明。あるいはそのための技法」というところに、ことごとくデカデカと×印をつけて、「プレゼント」を手渡しする、ほんわ〜〜かした写真。
だって。「思い」のとてもあたたか〜〜な人たちの集まりなのですから。
プレゼンとは、プレゼント。
ぼくが定義をそう変えるべきだと主張するのは、そう考えれば、「どう渡してあげると喜んでもらえるかな?」の視点で考えることができるからです。
だってだって。歯医者さんの現場で、日々じーさんばーさんや子どもたちを前にして、ですからね。大会で戦えるようなプレゼン術を身につけていただくというのは、なんかね、ぼくにはなじみにくいのです(あくまでも個人の感想です)。
それに、「スキル」と言い切ってしまうと、うまく伝わらないのをスキル不足のせいにしてしまい、ヘンなところで悩まなくてはいけないハメになっちゃいそうで、もったいないのです。
なので、こんな文字も出しちゃいました。
「スキル…かもしれないけど、『こころ』。」
プレゼンはスキルですの講座を聴きながらパソコン取り出してコソコソ内職で、「スキルではなく、」と打っては消し打っては消し、最終的に「かもしれないけど」にしたのは、54歳だからです。少しくらいは大人になってないとね。髪の毛もだいぶ失ってますから。
…あれ?もしかして、失礼の上塗りですか??
じゃ、話を変えて、本のこと。この大会に合わせての発売でしたんで、場内の何カ所かに置いていただきました。
けっこう場違いな感じが楽しいでしょ。
もちろん、ぼくの講座のお部屋にも置かせていただきました。定員138人だったんで、まあ30冊くらいかなと準備してたら、なんと300人分用意していただいた配布資料が全然足りなかったくらいに人が押し寄せまして、予備で用意していただいてた30冊も合わせて、60冊があっという間になくなってしまいました。
本の販売を手伝っていただいた歯科衛生士さんに、売り場から撮っていただいた写真です。会場に入りきれない人向けに、ロビーに置かれたモニター&スピーカー。
左端に映ってる立ってるのがぼくです。上の先生の講座の終了前に出てきて最後の部分を聴いてるところです。
そして下の写真が、ぼく自身は本番中だったので見なかった光景ですが、同じ場所から見た、ぼくの講座の最中の写真だそうです。
「モニターで見られますから」ということで、会場内に入らずに売り場にいていただいたのですが、人がいっぱいで全然見えなかったそうで、申し訳ないことをしてしまいました。
…って、あれ!?!? さらに失礼の上塗りを重ねてますか!?!?
すみません、まだまだ修行が足りていないようですm(__)m
もう少し、髪の毛失わないと大人になれないのかなー。。。
2018年10月10日
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